PhD留学の鬱っぽい症状メモ

(学科の教員やコホートへ: 万が一このポストを機械翻訳とかを通じて見てる場合は,知らないふりをし続けてください. 学科の人たちとこの話題で話したくはないです.)

現在PhD留学中の私が感じている鬱っぽい症状と脳内のあれこれを書き殴ってみます.執筆時点では公開はしないつもりだけど,githubに置いてあるから設定がちゃんとしてなかったら誰かはみれるかもしれない. 鬱と断定してないのは専門家の診断を受けてないから. しかし,大学院生で鬱になった方のエピソードを聞いていると重なる部分があったので自分もそうなっているのかもしれないと感じている.

とりあえず研究がずーっと進まず,それによって色々負の連鎖が起きている. ここ数ヶ月はシミュレーションをずっとやっているが,変な結果しかでない. アドバイザと一緒にモデルとシミュレーションの計画を考え,それなりに当たりを付けてから進めているが,ダメ. 何回もコードを見直して,何度も実装やモデリングを変えてもダメ. 論文につなげられるような結果には程遠い. 大学院生のよくある鬱の原因の一つとして人間関係があるというが,私は指導教授には恵まれてると思う. アドバイザはslackで質問したら土日でも24時間以内に返信してくれるし,毎週90分の個別ミーティングをしてくれる. 指摘をする際にも,明確かつ建設的だしワードをちゃんと選んでくれる. 他にも色々... ここまでしてくれる教員は多分他にはいないと思う. さっきも関連する論文をスラックで送ってくれた. 学科のコホートとも,フツーにいい関係. この学科はオフィスに常駐して作業する人が少なく,私も普段自宅で作業してるので学科関係者と頻繁に会うことはないが,あったら話すし,たまに集まるし,まぁフツーにいい関係だと思う. 単に研究が進まないのがつらい. 正確にいうと,つらいことはたくさんあるけどそれら全ては研究が進まないことに起因している. 明らかに身の回りの同僚に遅れをとっている.

生活リズムはもう完全に狂っている. 元々夜型だったとはいえ,以前は毎日同じような時間に起床して就寝できていたが,ここ最近は本当にめちゃくちゃでシンプルに眠れない. 特に夜. 全然思うように進まない研究のことを思うとネガティブな思考が連鎖して脳を休ませようとしない. 朝まで眠れないとかは当たり前で,ひどい時は疲れてるのに夜にベッドに入ると心臓の鼓動が早くなったり,些細なノイズに対して非常に敏感になってしまい,脳が興奮状態になることもある(ていうか隣人のいびきと咳は本当にうるさい). 今もこうして朝7時にこの文章を書いている. もちろん夜通し起きてた. これから数時間後に寝れるかなー.

アドバイザとコミュニケーションとるのもしんどくなってくる. シミュレーションがうまくいかないので,適宜アドバイザに助言を求めながら原因を探るなどをしているが,だんだん「この方法で試してみたけどこうなりました,まとめた結果がこんな感じです」「なるほど,じゃこのパターンも試してみたら」っていうのの繰り返しに疲弊してきた. もちろん巨大なコーディングプロジェクトを作成する以上後から簡単に拡張できるようにコーディングするよう心がけてはいる. それでもモデルや実験内容にちょっとした変更を加えるだけでも既存のコードとの整合性を維持するのはなかなか大変だし,時間がかかる処理の高速化をしたり,数時間かかるシミュレーションをいくつか回してグラフにまとめたりする作業はそれなりに骨が折れる(みんな当たり前にやってるんだけどね). そんな中ある程度まとまった結果と共にアドバイザと議論するとまた「なるほどじゃあ今度はこれを試してみたら?」みたいなフィードバックがくる.アドバイザのフィードバックは理にかなっているとミーティング中は思うわけだが,これが何度も繰り返された結果少しずつ疲弊してきてしまい,まただんだん主体性を失ってしまい何のためにシミュレーションを回してるかわかんなくなってきてしまう. そしてエディタを開くのが徐々にしんどくなっていき,そうなると進捗が生まれず惨めになっていき,…,というループ.

何回か「この進捗のままだとまずいな」みたいなことは言われたことはあったけど,今のところアドバイザはひたすら淡々と研究指導してくれてる. そのうち研究できなすぎてすっぱり切り捨てられるかもしれない. slackの通知音がするたびに,「他の教員に指導をお願いしてくれ」みたいなことを言われるんじゃないかとか思ってしまう. ちなみに最近はアドバイザからのスラックに2回に1回は返信してない(👍を押すとかもしてない). それをする気力がない.

生活リズムが乱れると,当然他の部分に支障をきたす. たまにセミナーやジャーナルクラブで大学に行くと,寝不足分の眠気が急に襲ってくる. 以前から授業中に寝ることはよくあったが(おい),その時の眠気とは比べ物にならないくらいの眠気で毎回気絶しそうになってる. 夜に眠れないと当然昼間に寝るようになるわけだが,このせいか明るい時間に集中する習慣がなくなってきた気がする. じゃあ夜は集中して作業できてるかっていうと,そんなことはない. 最初はできてたけど,ここ最近は無理. ていうか,集中力が本当に落ちたと思う. 今までも作業に集中できないなんてことはよくあったが,それでも何かしらの期限が迫ったら集中できたりして進捗にブーストをかけれた. でも最近はそれさえもない. アドバイザとの個別ミーティングのある日は大体夜通し起きてるが,2~3時間前まで全然手が動かないこともある. 本当に恐ろしい. このままだと研究はたぶんうまくいかないし,もしかしたら身体へのダメージが本当に取り返しのつかないことになるかもしれない.

朝無理やり散歩して太陽光を浴びるだとか,夜寝る前からスマホを見ないようにするとか,そういうのをやってもほぼほぼ効果がない. 一応,以前から最低週1の負荷の高めの運動や,外食が高いのでほぼ毎日自炊して肉と野菜をちゃんと摂取するのは意地で続けているので,そのおかげでまだなんとかなってる方だと思う. あと,今年に入って学外の知り合いもできてたまに交流させてもらってるのでそれで助かってる面も大きい.

今のところ,アドバイザを含めて学科関係者には精神的にやばいかもみたいなことは特に言ってない. 疲れてますアピールとかも,見苦しいだろうからできるだけ抑えている. あまり会いたくないけど,たまにある学科のイベントにはできるだけ参加して,そういう雰囲気は出さないようにしてる. セミナーはもちろん,学科のBBQとかもちゃんと顔を出す. 引きこもり院生がこういうのに行くのをやめると本格的に孤立してしまうので.

もしも私がアドバイザに「最近メンタルしんどいんでちょっと休ませてください」って言ったらきっと「じゃあ休んでいいよ」って言ってくれると思う. というかアドバイザはそういうしかないだろうから. でも休んだら研究は進まないし,研究が進まないことによる不利益はしっかり降ってくる. 研究が進まないからこそのストレスなので,研究ストップさせても休まらないと思う.

そしてなんとこんなに研究がやばい中インターンも始まるという. 大丈夫かおれ. インターンで学外の人とのコミュニケーションをとったり,強制的に太陽が出てる時間に起きて作業する習慣が復活したりすれば,それらがいい方向に繋がってくれるかもしれないって心の中でちょっと思ってる. インターンやめて夏の間もひたすらこの研究を続けてもただ苦しいだけで進捗は生まれないと思うし.

2024-06-19